今更ながら漫画【I”s】を読んだ感想

90年代のジャンプを代表するラブコメ漫画の【I”s】

今回は今更ながら【I”s】を読んでみた感想・レビューを書きました。

目次

【I”s】の感想

一貴と伊織の接点

高校二年生の瀬戸一貴は同じクラスで演劇部のヒロイン葦月(よしづき)伊織に思いを寄せています。

その二人が学校行事である新入生ようこそパーティの実行委員に選ばれることが始まりの接点となります。

現実だとこういうことがきっかけで急速に仲が深まり、カップルになるなんて話もありますよね。

一貴と伊織も仲が深まります。

しかし、すんなりいくばかりではなく、あることがきっかけで距離が出来たりします。

でも一貴があることから伊織を助けることで仲直りしたりと、上げては落とすのラブコメの基本パターンを繰り返しています。


そこに昔の幼なじみである秋葉いつきも加わり、何かが起きそうな予感がしてくるのが序盤の内容です。

この時点で伊織が一貴に少なからず気がありそうな感じもします。

そして一貴の気持ちにも気づいているのかも、と読み続けるごとに感じました。

一貴も過去の経験から素直になれないところがありますが、徐々にくだけていい感じになるのではないかと期待して読んでました。

あと、秋葉いつきがどのように絡んでくるのかも楽しみでしたね。

伊織といつきの間で揺れ動く一貴

この作品の序盤は伊織といつきがヒロインです。

この二人の間で一貴は誰を選ぶのか揺れ動きます。

最初は伊織に気があるので伊織しか見えませんが、あることがきっかけでいつきに気が向いてしまいます。

その場面を読んだとき、まさか伊織を諦めるなんて、とちょっと驚きました。

でも、ずっと伊織に気があり続けるのも難だし、いつきに甘い展開がきてもいいかなと思ったりもしました。


そしていつきは以前から一貴に気があるから、すんなり受け入れる、と思いきや一貴と距離を取ります。

そこで宙ぶらりんになる一貴。

伊織にまた気が向いたりと気持ちが落ち着きません。

いつきがアメリカへ旅立つことで、また伊織を好きだと再確認します。

このあたりを読んでいて、またいつきが戻ってきたらどうなるだろうと思い、帰ってくることを期待していました。

そうするとまたいつきに気が向くのかな、なんて思ったりしながら揺れ動く様を想像して楽しかったです。

いつきの次のヒロイン

いつきがアメリカへ旅立った後、今度は磯崎泉というヒロインが登場します。

この泉というヒロインは見た目が伊織に少し似ていて、性格はいつきに似ているという、伊織といつきを足して2で割ったようなヒロイン。

一貴を運命に感じて好きになり、積極的にアプローチします。

泉登場の時点で一貴はまた揺れ動くのか楽しみでした。

さすがに伊織を2度諦める展開はないかも、と思ったりもしますが、ラブコメなのでわからないと期待して読んでました。

もしいつきが帰ってきて一貴を取り合う展開になっても面白そうだなと想像していたところです。

最高のサポーター寺谷

この作品に出てくる寺谷がすげぇ良い奴なんですよ。

寺谷というキャラは一貴の親友で、一貴の恋路を応援してくれる奴なんです。

伊織の情報を教えてくれたり、落ち込んだときは慰めてくれたりします。

サポート役として最高に気が利いてるんですよねぇ。


一貴が伊織に早く会わなきゃいけない場面でも、まだケータイが普及してない時代で場所がわからない。

そんなときに伊織の場所を調べて、一貴に教えてくれるんですよ。

このサポート力、バンテリンより素晴らしいですよ。

最初はただの軽い奴だと思っていたけど、読んでいくうちに好きになりました。

オーソドックスで王道なラブコメ

【I”s】はオーソドックスなラブコメであるところが良い点だと思います。

そのポイントとしては2つあり、

主人公一貴の一人称で描かれており、心情描写に入り込みやすい

上げては落とすの繰り返しパターンが基本で展開が理解しやすい

という上記のポイントが【I”s】をわかりやすいラブコメにしていると思います。


物語の入り込みやすさは、主人公だけにピックアップして心情描写することで、シンプルに心情が頭に入ってきて没入感を得られます。

一人だけの心情描写なので、自分事のように感情移入できるわけです。

理解しやすい展開は、期待を裏切らない展開ともとれ、心理的に安心感を与えてくれます。


例えば、吉本新喜劇のいつもやるギャグがウケるのも、この理解しやすさがあるからです。

やるぞという期待感があり、それに応えることで脳が納得し、笑いになる。

【I”s】も展開が理解しやすいため、こうなってほしい期待感がちゃんと描かれると、脳で納得し読み応えを得られるわけです。

この物語の入り込みやすさや、理解しやすい展開が【I”s】をオーソドックスな王道ラブコメにしていると思いました。

おわりに

以上が【I”s】の感想でした。

90年代の作品ですが、今でも楽しく読めました。

気になった方はぜひ読んでみてください!

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この記事を書いた人

ラブコメ部部長
漫画は主に現代劇を好んで読む。
好きな漫画は「五等分の花嫁」「俺物語!!」
ラブコメはラブ寄り・コメディ寄りどちらも良いですね。
ハーレム系もいろんなヒロインがいて楽しいです。

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